作って、遊んで、飾って…すべてよし。おすすめ度
★★★★★
「大人の科学」シリーズとして甦ったメカモの第3弾。
これまでに発売された「クラブ(カニ)」「センチピード(ムカデ)」とくらべると、パッと見た目で「シャクトリ虫」だとはわかりにくいのですが、最小限のパーツで尺を採るように移動する動きを作り出しているのには感心します。動きの面白さだけでなく、しくみが理解しやすいよう、あえてフレームをむき出しにしたデザインも、元のモデルが30年以上も前のものとは思えない新鮮な印象です。
組み立ての説明やパッケージにも工夫が凝らされ、とても作りやすいのですが、模型や工作に慣れていない人にはやっぱり難しいかも…けど、根気よく順番に作れば必ずできます。値段を考えるとやっぱり大人向けなのでしょうが、機械部品が実際に動くような道具が身の回りからどんどん減っている今、できれば中学生くらいの人たちにもチャレンジして欲しいキットです。
…あとは続編がシリーズ化してくれたら文句なし! …なのですけど。
作りやすいおすすめ度
★★★★★
メカモは15種類以上リリースされましたが、今回は3種類で一応終了だそうです。インチウァームは部品数が少なく、作りやすいと思います。
動きについては、まさに尺取り虫。近未来映画で攻撃兵器として採用して欲しいと思うほどです。
組み立て、動かして、飾って 欲しかったあのメカモが!
おすすめ度 ★★★★★
子どものころ、手に入らなかったあのインチウァームが復刻されて登場。いまなら買えるぞ「大人の科学」
用意するのは電池のみ。(取説にオキシライド乾電池不可の記述あり。パワーありすぎなんだとか。)
ナットをつまむのにラジオペンチがあると楽かもしれません。
回転用モーターのギアで近くの配線を引っかけないように配線の処理に注意。
概要
「科学と学習」でお馴染みの学研から登場した、大人向け手作りキット「大人の科学」。動物の動きを再現するロボット「メカモシリーズ」の第3弾として「シャクトリムシ(インチウァーム)」が登場。
メカモシリーズは、かつて昭和47年7月から発売されており、同時期に発売されていた「学研電子ブロック」や「マイキット」と並ぶ人気商品だった。その復刻版となる本製品は、赤外線でのリモートコントロールできるように改良が加えられている。また、ボディの強化やビス止め箇所の削減など、より作りやすくなっているのも特長だ。
本製品はシャクトリムシの動きを模倣するために、本来は1本の棒状のボディを前脚、後脚、中心脚の3パーツに分けることで、前進、後退、方向転換を可能とした。「子供の頃欲しかったけど買ってもらえなかった」、「新しくなったメカモシリーズを組み立てて遊びたい」という人はもちろん、夏休みを利用して子供と一緒に楽しむのもいいだろう。(三井貴美子)